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ホーリーの窓拭き日記

窓拭き会社社長による、窓拭きブログです。

白い彗星

 
お世話になった人シリーズ第二弾です。
一応、第一弾の続きにもなってます。
 
(第一弾はこちら)
 
 
Kさんという人がいます。今の歳は73歳くらい。今もなお現役で窓を拭いている、ファンキーな爺さんです。
 
白髪のリーゼントにサングラスという、パンチの効いた外見をしてまして。一度会ったら忘れられない存在感のある人です。
 
 
私が初めてKさんに会ったのは、今から12年程前。私が16歳の時でした。
 
そのインパクトのある外見にビビりつつも、向こうから積極的に声を掛けて下さったので、すぐに打ち解けたのを覚えています。
 
当時私がバイトしていた会社と、Kさんの会社で、月に一回合同で行う仕事がありました。なので月に一度は顔を合わせる関係でした。
 
業界の先輩として、Kさんは色々な話をして下さったのですが。
(その時で歴30年を超えるベテランでした。今では40年を超えていますw)
その中でも、特に記憶に残る話があります。
 
「この窓拭きって仕事は、誰も見てくれてないようで、実は見てくれてるんだよ。だから手を抜いた適当な仕事をせずに、いい仕事をしてれば、ちゃんと評価してくれる人がいるから」
 
こんな話をされた時がありました。
 
ただ、その時は私も16〜17歳と若かったため、この話を素直に受け取れませんでした。
 
「そんな見てるわけないだろ。そう思う事で、この人は今日まで窓拭いてこれたんだな。まあそうでも思わないとやってられないし。ちょっと可哀想な人だな」
 
こんな風に受け取ったわけです。
 
 
その後私はバイトしていた会社を辞めたため、Kさんとは二年間ほど疎遠になります。
 
「あの爺さん元気かな?まだ窓拭きしてんのかな?」
 
たまに思い出す事はあれど、自分の中で少し忘れかけていた頃、人づてにKさんが自分の事を探していると聞きます。
 
私はその頃、Yさんに紹介された、KDさんの独立に乗ったものの失敗し、新たな会社でまた窓拭きのバイトを始めた矢先でした。
(この辺は第一弾を参照して下さい)
 
やる気が結果になかなか結びつかず、仕事に対して少しグレていた時期でもあります。早く独立したいという思いはあったのですが、現実とのギャップに苦しんでいました。
 

そんななか、久しぶりに会ったKさんは、相変わらず元気で、ファンキーなままでした。

そこでこんな話をされます。

「実は仕事仲間が減った関係で、ホリちゃんにやってもらいたい仕事があるんだ。毎月一週間くらい、金額にすると20万弱なんだけど。やってくれるかい?」

突然の話にビックリすると同時に、当時の自分にとっては凄くいい条件の話だったので、即答でOKしました。

ただ、なぜ自分にこの話を持ってきてくれたのかが、分かりませんでした。事実二年間ほど疎遠になっていたわけですし。

「何で僕を選んでくれたんですか?」

疑問に思い、本人に聞いたところ、こんな答えが返ってきました。

「初めて会った時から、俺はずっとホリちゃんの事を見てた。今時の若い子にしちゃ、随分やる気があるなって思ってたんだ。会ってなかった間も、人づてにホリちゃんの事は聞いていた。相変わらず頑張ってると聞いて、安心していたよ。俺は自分が見込んだ相手としか仕事はしない。俺はホリちゃんと仕事がしたいんだ」

深く感動し、感謝しました。

また、あの時にKさんが言っていた言葉を思い出しました。Kさんは、ずっと自分の事を見ていてくれたのです。

頑張れど、なかなか評価されずに落ち込んでいた時期なので、Kさんの言葉は心に刺さりました。

 

この話を頂いてすぐ、私は独立する事になります。このとき二十歳。この歳で独立する事が出来たのは、間違いなくKさんのおかげだと思っています。

 

 

今現在、「頑張っているのに報われない」と嘆く方。あなたの事を見てくれている人はきっといます。仮に今いなくても、この先必ず現れます。

 

確かな未来を信じて、突っ走りましょう。


  

 

 
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