自己紹介。及びブログのご案内
堀口 太郎
1984年生まれ
都内在住
株式会社 湘南美創 代表取締役
(ゴンドラやロープを使った、高所の窓ガラス清掃を専門にしている会社です)
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本ブログをご覧いただき、ありがとうございます。都内で窓ガラス清掃会社を経営しております。堀口と申します。
以下、私の簡単な経歴です。
16歳で窓拭きのバイトを始める→どっぷりハマる→青春の全てを窓拭きに費やす→その甲斐あって、20歳で独立起業する→あっという間に10年経過←いまここ
窓拭きの腕前はこんな感じ。
このブログは窓拭き専門ブログです。
ブログは以下のカテゴリーに分かれています。
(会社紹介です)
(家の窓拭きでお困りの方は、こちらをご覧ください)
(業者選びの参考になれば幸いです)
(道具を買う際の参考までにどうぞ)
(基本的に私が主演です)
(最高の窓拭き洗剤を求めています)
(窓拭き関係の話です)
(東京と神奈川の店しか知りませんw)
(超プロ向けの内容です)
(印象に残る出来事や、お世話になった人を紹介します)
どのカテゴリーにも、私が青春の全てを費やして得た「窓拭きのノウハウ」が、微量に盛り込まれています。 参考になれば幸いです。
また、仕事のご依頼、見積り。窓ガラス清掃に関する事でしたら、何でも受け付けております。お気軽にお問い合わせ下さい。
【会社名】株式会社 湘南美創
【連絡先】 shonanbiso@gmail.com
【担当】堀口 太郎
【対応エリア】東京。神奈川。千葉。埼玉。
金額、単価はこちらを参考にして下さい。
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普通の日記も書いてます→ホーリーの普通の日記
新しい会社を立ち上げました→Corappi, Inc. | 株式会社コラッピ
てきとーに呟いてます
「気を付けよう」は何の安全対策にもならない
一昨年ロープ講習に行ったとき、印象に残ってる言葉があるんです。それは「確率が0%でない限り、必ず事故は起こる」っていうやつ。
確か福原講師が言ってた言葉だと思うんですけど、これが妙に頭に残りました。
(福原さんて、結構有名ですよね)
そうそう、これほんとにそうだよなって思ったんですよ。だから近い話だと、僕もフルハーネスの義務化には賛成なんです。確か来年からそうなるんですよね。具体的な日時は知らないんですけど。
日刊建設工業新聞 » 厚労省/フルハーネス型安全帯着用、5m程度以上で義務化/胴ベルト型は性能基準強化
4月1日からって噂は聞いてるんですが、これいいですよ。だってガラス屋で言えば、メインロープが切れたりして、ライフラインに宙吊りになる確率は0ではないですからね。
そうでない以上、バックアップを万全にするっていうのは大賛成です。安全帯じゃ何も防げないでしょう。
☆☆☆
んで、ちょっとここから話を広げたいんですけど、0%でない以上必ず事故は起こる。それを繰り返してれば、必ず起こるわけですよ。
宝くじの一等が当たる確率って何%なのか知りませんけど、毎回買ってればいつか当たるわけです。
普通はその前に死んじゃうから当たらないんですけど、寿命が1万年くらいの人が仮にいたとして、その人が毎回買ってたとしたら当たるでしょう。当たる確率は高い。
これを前提にして言いたいことはあれです。
「気を付けよう」は何の安全対策にもならない
ってこと。
よくあるじゃないですか。事故があったときに「気を付けよう」って言うこと。
自分が言ったことはなくても、他人に言われたことはあるでしょう。ガラス屋ならば誰でも。
でもこれって確率を0%にする対策ではないわけですよ。てか全然下がらない。
気を付けよう、つまりみんな注意していこうって意味ですが、こうやって人の注意力に頼ってる時点で、事故の確率は全然改善されません。
自動車事故がそれを物語ってますね。あれこそ典型的な「気を付けよう」ですから。
何か事故があったとき、「気を付けよう」で済ませてはいけないんですよ。そんなしょーもないこと言う暇があったら、仕組みレベルで変えなくてはいけません。
んでこの仕組みレベルで変えるっていうのを、いまいち理解してない人がいるので、ちょっと例を出しながら説明したいと思います。
(みんな分かってたらごめんよーw)
☆☆☆
ときにツムツムってゲームをご存知でしょうか?知ってても知らなくても問題ないんですけど、このゲームを例にして説明したいと思います。
このゲームはパズルゲームで、1プレイごとに制限時間があるんです。60秒っていう。
その時間内に高得点を出したり、多くのコインを稼いだりするんですけど、プレイ終了時に時間延長の表示が出るんですよ。ルビーを使って延長しますか?って表示が。
ゲーム内でルビーは貴重なので、基本的に延長するメリットのないケースがほとんどなんですけど、これ誤って延長してしまうことがあるんです。言わばツムツムにおける事故ですね。
ゲーム終了時に、早く次の画面に移動してほしいってことで、画面を連打してる人が多いと思うんですが、そんなときに何の前触れもなく、こんなポップアップが出るんで、思わずOKを押してしまうんですよ。
それで後悔の念を抱えたまま、延長戦に入った経験が、ツムツムユーザーならば誰でもあるでしょう。
これ、ツムツムユーザーならば分かると思いますが、やったことない人でもなんとなく分かりますよね?
ようは画面に出てくるOKボタンを、間違って押してしまう事故があるわけです。
さて、この事故を防ぐ対策って何でしょうか?OKボタンを押さないように気を付けようって対策は0点ですね。それだとまた必ず起こるから。
連打しないようにしようっていうのもナンセンス。多少誤タップの確率は下がりますけど、根本的な解決にはなりません。
ゲーム終了後に、OKボタンが出てくるだろう位置をタップしないようにするっていうのも同様ですね。これも根本的な解決策にはならないんですよ。
この場合の仕組みレベルでの解決策はあれ。
ルビーを持たないようにすること
延長にはルビーが5個必要なので、そもそも5個持ってなければOKボタンを押したとしても時間延長にはなりません。
時間延長を防ぐ解決策はいくつかあると思うんですけど、僕が今ぱっと思いつく解決策はこれですね。これならば理論上の数値は0になりますから。
(ルビーをコレクションするのが好きとか、どうしても持っておきたいとか、そういう要望を言うのはやめてくださいね。あくまでも時間延長を防ぐための仕組みレベルの解決策、その一例として提示してるだけですからw)
こんな風に解決すること。これが仕組みレベルでの事故対策でしょう。
全然余談ですけど、ツムツムの運営側がこの事故を防ごうと思ったら、二段階認証にすることが大事ですね。
OKボタンを押したあとで、「本当にいいんですか?」って表示を出すことです。これ事故率0にはならないですが、大幅に下がることは間違いない。
まあ運営側はそんなこと百も承知だと思うんで、今の事故を歓迎してるってことになりますねw
☆☆☆
さてさて、話をガラスに戻しましょう。ガラスで事故があったときも、出来る限り仕組みレベルで解決した方がいいと思います。解決出来ないケースも多々あるんですが、出来る限り仕組みレベルでの解決をするべきです。
思うにガラス屋さんて個々人の能力に頼るのが好きなんですよ。だってすぐに言うじゃないですか。腕が良いだの悪いだのって話を。
なんでだか腕が悪い人に限って、すぐに技術が〜とか、職人が〜みたいな話をするのは本当に謎なんですけど、まあそういう風潮はあるでしょう。
全然かっぱけないガラス屋が、技術どうこう言うのは滑稽で仕方ないんですけど、事故があったときだけは、その風潮をやめたほうがいいですね。
個々人の注意力、能力で解決しようとしても、その事故は必ずまた起こりますから。0%にならない限り。
そういう意味で言えば、「気を付けよう」と同じように「出入り禁止」も意味がないですね。
何か事故があったときに、その本人が出入り禁止になったってこと、あると思うんですよ。自分の会社でなくとも、話くらいは聞いたことがあるでしょう。
これもマジで意味ないんでよしたほうがいいですね。ガラスの内側をやってるときに、いきなりオフィスの真ん中でオシッコし始めたとか、そういうレベルの奇行でない限り意味がないでしょう。
その当事者でなくとも、同様の事故をやらかす確率が0でないのならば、出入り禁止も意味がないと言えます。
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さて、もう書きたいことは大体書いたんですけど、最後に言いたいのはあれです。「やっぱガラスって仕組み化出来ないことが多いよね」ってこと。
散々ぱら「仕組みレベルでの解決を〜」とか書いてきて、最後になんじゃいって思うかも知れないですけど、これは事実なんですよ。車の運転と同様に、個々人の注意力、判断力に依存しなくてはいけない仕組みになっています。今のガラス清掃ってやつは。
だからフルハーネスが導入されたり、何か新しい安全対策が導入されたりしても、事故はなくならないでしょう。今と同じように人間がやってる限りは。
だから本当に思うんですよ。早くロボット化されればいいのにって。
僕はガラスが好きです。青春の全てをこれに費やしましたし、なんなら休むのも嫌いだったし、会社から「明日休み」って言われるとキレてました。
んで、それでも休み確定だと、ノーギャラでよその会社の手伝いに行ってたんですよ。
まあ今でも好きですし、なんだかんだガラスの仕事がなくなったら生活ヤバイです。死にはしないですが生活レベルは落とさなければいけないでしょう。
でもそんな僕でも思う。ロボット化することがガラス業界にとって一番健全だって。
人が怖い思いをして危険な作業をすることって、不健全ですからね。そういう状況が早くなくなればいいなって思います。
車が自動運転になる未来って、もうそんなに遠くないところまできてるんですが、そういう社会が実現した場合、ガラス清掃も同様でしょう。
ロボットがどういう形になるか分からないし、それでも人がやる仕事は残ると思いますけど、徐々に進んでいきますよ。ロボット化は。必ず。
てか最近になってこれだけガラス屋が死んでるんだから、仮にロボットの方がコストが高かったとしても、それを良しとする世論になるでしょう。
ロボット化がいつになるか分からないですけど、僕はそれを歓迎してますね。
ロボットならばガラス屋の死亡事故も0になりますし。
今みたいに人がやってるうちは、その前提で仕組みをアップデートしていくべきでしょう。
「気を付けよう」は禁句ですよ。
「気を付けよう」は何の安全対策にもならない。
ってことに気を付けましょう。
ガラス清掃における視点と場面
やや抽象的な話。
ガラス屋って露骨にセンスが出ると思っています。数年やったら、その先は100%センスなんですよね。そう断言しても差し支えありません。
「あいつはセンスがある」「あいつはセンスがない」なんて会話を、今日まで300回くらいしてきたわけですが、ここで思うんですよ。果たしてセンスってなんぞやと。
んで、ふと落ちてきた言葉が「視点」と「場面」です。
視点っていうのは、それをどう見てるのか。考え方って言い換えてもいいですね。
ガラス清掃についてどう考えてるのか、どう見てるのかっていうのが「視点」です。
んで「場面」っていうのは、読んで字のごとく場面ですね。
内側、ロープ、スライダー、乗り出し、ポールみたいな、それぞれの作業場面のことを指します。
場面の最適化っていうのは、みんな上手なんですよ。場面に合わせて道具変えたりとか、みんなやってますもんね。
ここのポールはこの道具を使って、こう引くと上手くいく、なんてのは本当上手。ベテランほど、こういうことをやってるイメージです。
てか最近はみんな道具沢山持ってますもんね。場面ごとの道具の最適化っていうのは、年々進んでいると感じます。
☆☆☆
さて、ここまで書いてきて断言したいんですが、ガラスのセンスっていうのは視点です。
どういう視点を持ってるのかっていうのが、それすなわちガラスのセンスでしょう。
だから極端に言えば、場面なんていうのは、どうでもいいんですよ。場面関係なしです。
確かな視点を持ってる人っていうのは、ガラス全体を見ています。その仕事全体ですね。
んでセンスのない人は、常に場面しか見てないんですよ。場面ごとの最適化をしてるだけで、視点レベルの発想が抜けています。
俄然抽象的な方向に進んでるので、具体例を出していきましょう。
まず一番大きな視点はこれ。誰に何を売ってるのか。
これ持ってないと作業の生産性なんてビタイチ上がりません。センスなしです。
えー、もっと具体的な例はこれ。
あなたはその日のチームリーダー、現場責任者です。
めっちゃ頑張ってます。その日にやったガラスを最後に全部見返したりして、キッチリ仕事してますよ。
でもそもそも論として、チームの雰囲気はいいですか?みんなしんどそうな顔してませんか?リーダーとしてチームの士気を高めてますか?効率的な段取りを組みましたか?
メンバーに缶コーヒーをご馳走しましたか?休憩毎に小ボケをかましましたか?誰もあなたに嫌気を差してないですか?チーム全体の作業効率はいいですか?
元請けの無茶苦茶な提案に対して、何も考えずYESと言ってないですか?ビルの管理人さんとの関係は良好でしょうか?
ガラス清掃の仕事を請けてるんだから、ガラスに目が行くのは当たり前なんですけど、その前に全体を見てるでしょうか?まあ言いたいのはこれですね。
確かな視点(考え方や方向性)を持ってガラスやってるかどうかってことです。ガラスだけを見てはいけません。
視点を持ってる人は作業そのものも速いです。
力の入れどころを分かってるんで、結果的に速いんです。
んで場面ごとの最適化をしてる人は遅いです。場面で切り取れば速いですけど、全体で見れば遅い。
こういうところがガラスのセンスだなって感じます。視点と場面。
なんかどこまで行っても抽象的なんですが、伝わるでしょうか?
えー最後に、僕の視点をお話して終わりにしましょう。
僕の視点はすごいですよ。なんせガラスどころか清掃業界全体を考えて、ビルメンネットなんてサービスまで作っちゃいましたからね。
どれだけ俯瞰で捉えてるのか、お分かりいただけるでしょう。
ただこれ、俯瞰しすぎてサービスにノータッチになった挙句、絶妙に過疎っております。思ってた200倍使われてない。誰に何も売ってない状態ですよ。ああ。。
視点は俯瞰してるほどにいいけど、俯瞰しすぎると事故る。
今日はこれだけ覚えて帰ってください。
P.S.
知ってる人もいたかと思いますが、この「視点」と「場面」て言葉は、プロゲーマー大吾梅原のパクリですw この本に出てくるんですよ。
読んでるときは、「分かる、分かるぞ。これガラスも一緒だ!!」ってテンション上がってたんですけど、いざ自分の言葉にすると脆いですね。ああ。。
70%のその先へ
プロとして仕事をする以上、そのクオリティって非常に重要なわけですけど、これ70%の先行くの難しくないですか?
クオリティ70%。まあここまでは誰でも簡単に行けるわけですよ。言うなれば平均点なわけですから。
でも、この先に行くっていうのは、とても難しいことだと思っています。
窓拭き日記なので、話をガラスにしましょう。
僕はガラス屋としてクオリティを高めてるつもりなんですけど、あくまでも「つもり」なんですよね。常に推測の域を出ていません。
例えばAさんとBさんていう2人のガラス屋がいて、一緒にロープを降りたとしましょう。
Aさんの方が降りるのが速くて、なおかつ仕上がりも綺麗。かたやBさんは遅くて、仕上がりもグズグズ、横だれ満載だったとします。
このときにBさんのクオリティを70%だとしたら、Aさんは90%くらいいってそうですよね?
でもこれ、あくまでもプロ目線ていうか、ガラス屋目線の話だと思うんです。
実際の客目線では、2人の差は2〜3%しか開いてない、なんてこともザラにあるでしょう。
てか実はAさんは二日酔いで酒臭くて、なおかつ外見も汚らしい。Bさんは爽やかな外見で、受け答えもハキハキしてる。
なんてことだったら、2人もクオリティの差は逆転しようですよね。
Bさんが70%だったら、Aさんは40%になるケースもありそうです。
☆☆☆
今しがた客目線で言葉を使いましたけど、結局クオリティってものは、客に対してどうかってところじゃないですか。でも実際には同業者、なんなら会社のメンバーに対してのクオリティになってないでしょうか?
僕はこれ、ガラス屋のあるあるだと思うんですよね。クオリティが客の方向を向いてないっていうのが。
んで、客、お客さんですよ。実は前回の話は今回の話をしたくて先に書いたんですけど、お客さんが定義されてないと、クオリティの追求って出来なくないですか?
(前回の話っていうのはこれです)
俺はこんなに綺麗にしてる、だからプロだ。んでお前はこんなに汚い、だからまだアマチュアだ。なんて話を聞くこともあるんですけど、これって非常にナンセンスだと思っています。
繰り返しになりますけど、それは客、「誰に対して」って部分が定義されてないからです。
思うんですよ。例えばテナントの内側にいる人、そこで働くひとを「お客さん」と定義した場合、内側のガラスなんていうのは、若い女の子がやるのが一番クオリティが高いでしょう。
かっぱきの技術なんて全然ないですよ。てかなんなら汚いし、汚水もボタボタ垂らしてますよ。でも客受けはいいと思うんですよね。
中年の汚らしいオッサンがやるより、3倍いいですよ。クオリティ最高です。
☆☆☆
えー、まあまあこんな風に、クオリティを高めるのって難しいと思います。70%の先行くのは特に。
クオリティを高める方法っていうのは簡単で、とことんユーザーニーズを満たせばいいんですが、その「ユーザー」が定義されてないと難しいですよね。てか無理でしょう。
こういうのはアプリ開発の方が俄然簡単なんですよね。ユーザーにレビューを書いてもらえるんで、それを見て改善していけば、勝手にクオリティは高まっていきますから。
まあそれを継続的にやっていくのは難しいことなんですけど。。
70%の先は努力の方向性だと思っています。てかこれしかないでしょう。
P.S.
この話を思い付いたのは、ツイッターでデパートの接客が話題になってたからなんです。
簡単に言えば、デパートの接客ウザイ、だからネットで買うって話だったんですけど、これこそ努力の方向性を間違えてますよね。
自分たちが良かれと思ってやってるサービスが、実は客離れをまねいているっていう。
こういうこと、ガラス屋でも普通にありそうですよ。
あなたは誰に何を売ってますか?
誰に対して何を売るのか。これ、その辺の怪しい経営コンサルタントが連呼しような言葉ですが、商売、ひいてはビジネスの基本であることは間違いありません。
例えば最近そんなに見ないですけど、街の八百屋さん。この人は「その街に住む人」に「野菜」を売ってますよね。非常に明確です。
んで、僕は最近アプリ開発にハマってるんですけど、これも非常に明確です。「スマホを持ってる人」に「アプリ」を売ってるわけです。
まあこれ厳密に言えば全部無料モデルなので、「スマホを持ってる人」に「自分のゲームで遊んでもらうこと」を売ってると言い換えてもいいでしょう。
売上は広告から発生してるので、遊んでもらえれば収益が発生する、そういうモデルなわけです。
んで、ガラス屋さんなわけですよ。おかげさまでこのブログは、窓拭きのプロの方々が見てくださってるみたいなので、あえて聞きたいです。あなたは誰に何を売ってますか?
☆☆☆
ガラス屋っていうか下請け商売の人は、この定義が難しいですよね。でも、ここが明確でないと毎日何を目標に頑張ればいいのか分からなくなると思うんです。なので定義付けは非常に重要なところでしょう。
ハッキリ言いまして、最近は独立してフリーになるガラス屋さんが多いんですよ。それで人工応援をメインにしてるガラス屋さんが。
ただこういうフリーの人はあれです。「同業者」に「自分の時間」を売ってるにすぎません。ヒドイ言い方ですが、これは事実です。
ちょっと話が逸れるんですが、自分が独立した初期の頃に、お世話になってるクドウさんに言われたんですよ。「堀ちゃんは20歳っていう若さで独立して、みんなから仕事の声をかけてもらってるけど、それいいように使われてるだけだからな」って。
「自分で現場を請けてかない限り、使われる側から脱却できない。だからどんどん請けで現場を取ってこないとダメだよ」って言われました。
「こうやって話をしてる今日も、俺は堀ちゃんのことをいいように使ってる」とまで言われたんですけど、そのときに思いましたよ。この人はなんて優しいんだろうと。
これから自分でやってく若い人に、ちゃんと本当のことを伝えてくれる先輩って少ないですよね。だからこのときは、心の底から感謝しました。
そのままおだてて、いいように使った方が楽なのに、キチンと伝えてくれたことに感謝したわけです。
☆☆☆
さて、話を本題に戻しましょう。ガラス屋のあなたは、誰に何を売ってますか?
さっき人工応援メインのフリーの人は、「同業者」に「自分の時間」を売ってるだけだと言いましたけど、これも厳密に言えば違いますよ。
全然かっぱけない(ガラスが出来ない)人に仕事を頼むことはないですからね。そういう意味では「ガラスのスキル」を売ってると解釈することも出来るでしょう。
でも、あなたの代わりはいないんですか?あなたが応援を断った現場は、あなた抜きでは回らないんでしょうか?答えはNOですよね。99%そんなことはありません。
だから、自分の時間を売ってるにすぎないって話になるわけです。
いつものように上から目線で恐縮なんですが、実は僕もガラスに対しては、ここがあやふやなんですよ。
とにかくガラスが大好きで遮二無二やってきただけなんで、ここについて考えることがありませんでした。
でも、毎日の仕事でここが不明確だと、自分の努力が効率よく反映されないですよね。それに気付いてからは、そこそこ考えるようになったわけです。
☆☆☆
さっきも書きましたけど、これ下請け商売だと難しいんですよね。まず「誰に」って部分が非常に難しい。
例えば自分が5次の下請けだとします。そのときの「お客さん」は4次請けの元請けさんですか?それとも直接の発注者(例えばビルオーナー)ですか?それともその現場のオフィスビルで働く方々でしょうか?
下請けである以上、ここをスパッと決めるのは難しいですが、決めなくてはいけません。正しい方向に頑張るためには、ここが非常に重要ですから。
次に「何を」って部分ですが、これも当然難しいですね。
「ガラスの清掃技術」なんてもんは、素人が見ればみんな五十歩百歩なわけです。「スキル」に差なんてないんですよ。それが分かるのは同業のガラス屋だけです。
素人からすれば、綺麗にして当たり前ですからね。ここで差をつける何かを売るっていうのは非常に難しい。
あの人の仕上がりには勝てないってガラス屋さん、そうそういないでしょう。
☆☆☆
えー、このままいくと話がまとまりそうにないんで、先に自分の結論を書きましょう。
僕は「お金をくれる人」に「安心感」を売ってます。ガラスに関してはこう定義してますね。
さっき書いたように、過去は違いますよ。そんなこと何も考えてませんでした。んで、先のことも分かりません。でも、これを書いてる今、2017年12月1日の時点ではこう思っています。
ここでいう安心感ていうのは、主にガラス以外の部分ですね。連絡のレスポンス(反応)の速さとか、挨拶とか、笑顔とか、話とかですね。
いざ現場で作業をする時点では、7割方の安心感を獲得出来てるように努めています。
作業開始の時点で、商品を7割方売り終わってるってことですね。
まあこんなこと書くと、「お前マジか」とか「いつも酒の席で醜態晒してるじゃねーか」とか言われそうですけど、それも事実ですね。
築き上げた安心感を酒の席でぶち壊すのが、僕の得意技ですので、それは否定しませんw
ただ、一度みんなに聞いてみたいんですよ。誰に何を売ってるのかって。
20代前半までは、何も意識しなくても良くなりますよ。20代前半っていうか、かっぱき始めて数年くらいは。
でも、そこから先は、この意識の持ちようが大事になると思うんですよね。
てか独立した人にとっては、一番大事なところでしょう。ここ。
そんなわけで、興味があったので書いてみました。
あなたはガラス屋ですけど、誰に何を売ってますか?
P.S.
「お金をくれる人」を「お客さん」にするって意味では、会社から言われたノルマのために、客に余計なものを売り込むセールスマンもそのたぐいになりますけど、あの人たちは魂を売ってるわけです。
「お金をくれる人」に「自分の魂」を売る。別に否定はしませんけど、生き方としてダサいですよね。なんせ押し売りですから。
清掃会社がネットで営業するならブログが最強である
最近ネットに自社情報を上げる清掃会社さんて増えましたよね。
それは自社サイト(ホームページ)だったり、ブログだったり動画だったりと。
んで、中には仕事の受注に繋げたい方もいらっしゃると思うんですよ。知り合いに向けて「今日も仕事頑張ってるぜ!」って感じでアップされてる方も多いですけど、営業の一環としてされてる方もいらっしゃるでしょう。
なので今回は、僕が思う効果的なネット営業術について書いてみたいと思います。
(前にFacebookページがいんじゃね?って言ってたときがあるんですけど、あれはダメですね。自分がやって3日坊主で終わったし、そのおかげで全然効果ありませんでしたw)
この窓拭き日記を熱心に更新してた頃は、それなりに来てたんですよ。仕事の依頼とか取材の依頼とか、はたまた雇ってくれって連絡とか。
なので、「ネット営業はすでにしてるんだけど、全く効果がない」とか、「これからそういうのやってみたいんだけど、右も左も分からない」って方に向けて、ちょっと書いてみようと思います。
まず結論から書くとあれですね。
ブログが最強
ってことなんです。
これマジでそうなんですよ。清掃会社がネットで営業しようと思ったら、ブログが最強です。これ一択と考えていいでしょう。
ブログから自社サイトへ誘導するっていうのが、王道の形です。まず入りはブログからなんですよ。
「うおお。俺ホームページ持ってないよ。それじゃダメなの?」って方も安心してください。サイトを持ってないって方も大丈夫。僕もちょっと前までそんなの持ってなかったですけど、問い合わせは普通に来てましたから。
サイトがあるに越したことはないですけど、なくても全然OKです。
ブログを書いて何を目指すのか
まずブログを書いて何を目指すのかってことなんですけど、これは検索でヒットすることを目指します。
清掃をプロに依頼したいなって思う人とか、家の掃除のやり方が分からない、頑固な汚れを落とす方法が分からないって人が、まず何をするのかと言えば、それは検索です。
検索して情報を得ようとするので、そのときに自分のブログが検索上位に表示され、そこから読んでもらうことを目指しましょう。
実際に自社サイトをお持ちの方もいらっしゃると思うんですが、問い合わせって来てますか?
非常に失礼な推測なんですけど、全然ないのが普通だと思うんですよ。てか「清掃会社」とか、そういうワードで検索したときも、全然表示されないでしょう。検索圏外が当たり前だと思います。
なのでブログですよ。絶対とは言い切れないですけども、清掃関連のサイトやブログって、基本的に中身スカスカなんで、頑張って書けば普通に検索上位に上がってきますよ。
ガラス清掃に関して言えば、このブログが検索上位にバンバン上がってた(今も上がってるのかな?最近チェックしてないので分かりませんw)ので、普通にイケると断言できます。
ガラス清掃は余裕。床清掃も余裕。ハウスクリーニングやエアコンクリーニングは難しいってイメージですかね。
ハウスやエアコンが難しいのは、ライバルが強いからなんですよ。中身の濃いサイトが多いので、それらを押しのけて行くっていうのは、結構大変かもしれません。
ただ、ガラスや床は余裕。なぜならライバルが貧弱だからです。
ちなみになぜ検索に対してブログなのかって言えば、サイトは動きがないから基本的に弱いんですよ。
更新頻度が低いし、そもそもの情報量が少ないのが常なので、それだと検索に引っかかりにくです。
まあこの辺はこの後で書きたいと思います。
どうやって書いていけばいいのか
ブログってそんなに書いたことのない人がほとんどだと思うんですよ。
そんな方に向けて、ブログを書く上での鉄の三箇条をお教えしたいと思います。
これらを守れば、検索上位に出る可能性が飛躍的に上がりますよ。
① 毎日更新すること
② 役に立つ情報を書くこと(日記はダメ)
③ 検索されるだろうキーワードを記事タイトルに入れること
この3つですね。それぞれ順番に説明したいと思います。
毎日更新すること
毎日更新を見て、結構ハードル高いなって思った方もいるでしょう。でもこれめっちゃ大事なんですよ。とりあえず最初の3ヶ月は続けましょう。
毎日更新するのには理由が2つあって、ひとつは検索で表示されやすくなること。もうひとつはブログを書く習慣が持てるってことですね。
YahooでもGoogleでも、検索するときっていうのは、Googleの検索エンジンが使われてます。
なので、ようはGoogleからの高評価を得るとそれだけ上に表示されるんですが、ここには検索頻度も関わってるんですよ。
検索のアルゴリズム(仕組み)っていうのは、毎日微妙に変わってるし、基本的にブラックボックス(誰も知らない)なので、絶対ではないんですが大事です。
自分がGoogleを運営してるって考えれば、更新頻度の高いサイトを上位に表示させるのも納得出来ますよね。
検索した人に対して、より有益な情報を届けるのが検索エンジンの使命ですから、それを考えると、鮮度の高い情報を上に持ってくるのが普通でしょう。
10年前に書いたガラス清掃の情報よりも、最近書かれたそれを上位表示させるのが常だと思います。
また2つ目のブログ更新する習慣を持つっていうのなんですが、これマジで大事です。
ブログって、みんな始めてもすぐに辞めちゃうんですよ。辞めずに3ヶ月毎日更新出来る人なんて、1%くらいだと思います。
だから、続けるだけで価値があるし、何より更新が習慣になるのでいいんですよ。
歯磨きと同じくらい、毎日やらないと気持ち悪いって感じるくらいまで行きましょう。
そのためには最低でも3ヶ月毎日更新ですね。ここまでくれば習慣になってるはずです。
役に立つ情報を書くこと(日記はダメ)
これこれ。これもマジで大事です。てか、今普通にブログを書いてるビルメンさんの9割以上がしょーもないことを書いてますよね。言葉が悪いんですが、事実なんでそうとしか言えません。マジでしょーもない。
まず仕事と全然関係ないことを書かないこと。見込み客からのアクセスを狙うわけですから、仕事と関係ないことを書かないでおきましょう。
「温泉行ってきました。めっちゃ楽しかったよ(ハート)」なんてのは最悪ですね。
自分が検索した側に立てば分かるでしょう。そんなブログ、2秒で閉じますよ。
また会社の飲み会なんてのも最悪ですね。身内ネタを仕事のブログに載せるのはやめましょう。
これも検索側に立てば分かることですけど。
んで、みんなが本当に多くやってるのがこれ。日記スタイルですね。
「今日はどこそこの現場に行ってきました。こんなに綺麗になったんですよ。明日も頑張りまーす」みたいなやつですね。これ本当によく見ますよ。
ただ、ここでハッキリと言いましょう。
だからどーした
プロなんだから綺麗にするのが当たり前だし、そんなお前の日常なんか知らん。
検索する人っていうのは、何かしらの悩みがあって検索するわけですから、それの答えになってない記事なんていらないんですよ。
常に読者目線(見込み客目線)に立って、役に立つことを書きましょう。
検索されるだろうキーワードを記事タイトルに入れること
三箇条の最後はこれです。実はこれ、窓拭き日記は適当なんですよ。だから、このブログみたいな記事タイトルを付けるのはやめましょうw
周りが貧弱ブロガーばかりならば問題ないかもしれませんが、基本的にはNGですね。
なんでかって言えば、それはあれです。検索でいちばん重要なのは、記事タイトルだからです。
例えば「窓拭き 高所 方法」ってワードで検索したとしましょう。家の窓拭きをしたいんだけど、高いところをどうするかって悩んだ方が、こういうワードで検索しますよね?
その場合、記事タイトルが「高所の窓拭きを簡単にする方法」ってなってるようなブログが上位に出てきます。
本文に同じ文章が入ってるよりも、記事タイトルの方が強いんです。これ悲しいくらいに。
てか今実際に「窓拭き 高所 方法」ってワードで検索したら、このブログの記事が一番上に出てきましたねw
ここのタイトルに検索ワードが何も入ってないのに一番上ってことは、いかに他の人が適当なことを書いてるかってことなんですよ。
同じような内容で、記事タイトルを変えれば、このブログよりも上位表示されますよ。かなりの高確率で。
検索で上位表示させたいのならば、「今日もいい天気」みたいな適当なタイトルはやめましょう。それマジで誰も来ないやつですから。
検索する人の気持ちになって、キーワードを入れましょう。
「窓拭き 家 方法」とか「床 ワックス 綺麗 塗る」とかですね。こういうのを組み合わせた記事タイトルにしないと、せっかく書いても無意味に終わってしまいます。
(どうでもいい話なんですけど、上記の「高いところの安心ポール作業」って記事にAmazonの商品リンクを貼ってるんですが、ここから購入してくださる方もいらっしゃるんですよ。なんで分かるかって言えば、それは僕のポッケにいくらかお金が入ってくるから。そういうことが出来るのもブログのメリットですね。いやー、ほんとありがたいw)
とにかく続けることが一番大事
三箇条を書きましたけど、あえてこの中で一番大事なものを言えば、それは毎日更新です。とにかく続けるのが一番大事なんですよ。
役に立つことを毎日書いてれば、必ずアクセスは上がっていきますから。
てか本当のことを書けば、最初の数ヶ月は検索流入なんて全然ありません。Googleからの評価が低くて。ただ書き続ければ上がります。
みんな始めても絶対に続かないんですよ。続かない人が99%です。だからこそ、続けるだけで価値のあるブログになるんです。
(このブログは2年くらいで終わってるんで、そんなに説得力ないんですが、続けることこそ力なのは間違いないですw)
書く内容が見つからない
ブログを始めていざ毎日更新をしようと思ったときに、まず立ちはだかる壁が記事ネタだと思うんですよ。ようは書く内容が見つからないってことですね。
最初の5記事はなんとか書いたけど、そこから先、書くことがなくなっちゃった、なんて人もいるでしょう。
ただ、ここはあえて厳しいことを言いましょう。
書くことないならプロ辞めてまえ
ブログでなくプロですよ。プロ。その仕事を辞めた方がいいでしょう。そんな人は。
なんでかって言えば、プロとして働く以上、そこには何かしらの気持ちがあると思うんですよ。メッセージっていうか。
社会への気持ち、自分のメッセージを書けばいいじゃないですか。それだけでも相当な量になりますよ。
また、お客さんのことを考えるのがプロだと思うんですよ。向こうの気持ちを汲み取って仕事をするのが。
だからお客さんの気持ちを考えれば、書くことなんていくらでも見つかるでしょう。
現場に出て仕事してるだけでも、5〜6個は見つかりますよね。普通。本当に考えて仕事をしていれば。
なので本当に何も見つからないって人はプロを辞めたほうがいいんですよ。
コツは頭で考えて書いちゃダメってことですね。心で書かないと。自分の中にある熱い気持ちをぶつけてれば、毎日思い付くことは何でもありますから。
SNSはそこまで効果的ではない
SNSをされてる方も多いと思うんです。てかブログはやってないけど、FacebookやTwitterはやってるよって方、多いでしょう。
SNSで周りと交流するのはいいことなんですけど、営業っていう意味で言えば、そこまで効果的でないと思っています。
検索で自社サイトに来た人と、SNSから自社サイトに来た人。これどちらが問い合わせに繋がるかと言えば、間違いなく検索から来た人なんですよ。
何でかって言えば、悩みを持って来てるから。明確な目的があって来てるんで、こちらの方が実際のアクション、問い合わせに繋がりやすいです。
SNSっていうのは、目的がなくても流れて来ますよね。それは誰かがシェアしたものだったり、いいねしたものを見ることがあると。つまりそれを見るときの本人に、注目する気持ちがないと、行動に繋がらないんですよ。
反対に検索は明確な意図があります。例えば「ガラス清掃 単価」ってワードで自分のブログに来た人がいますよね?この人は何をしたいのかって言えば、プロにガラス清掃を頼みたがってるわけです。
頼みたいんだけど、単価の相場を知りたいとか、出来れば安くしたいとか、そういう気持ちで検索をしてるわけですよ。
こういう方が自分のブログに来た場合、そこからの問い合わせ率はかなり高いです。SNSの20倍と言っても過言ではないですね。とにかく、比べ物にならないくらい高い。
明確な意図を持ってる人が来てくれる。そういう意味でブログはSNSよりも優れてます。
SNSに効果がないわけではないけれど、検索流入の方が圧倒的に高いってわけですね。
記事の最後にサイトへのリンクを貼ると効果的
自社サイト(ホームページ)を持ってる方限定の話なんですけど、記事の最後に自社サイトへのリンクを貼ると効果的ですね。
「おお。この記事役に立つな。どんな会社が書いてるんだろう?」ってことで、見にきてくれますから。
サイトを持ってない人は、ブログ内にプロフィールページを作って、そこにリンクを貼るといいかもしれません。てかこのブログは長らくそのスタイルでした。
とにかく、問い合わせに繋がる導線を確保しなきゃいけないんですよ。
見た人がすぐに問い合わせてくれるような設計を考えましょう。
まとめ
清掃会社のネット営業術について書こうと思ったら、なんかめっちゃ長くなってしまいました。これ最後まで読んでくれる人いるかな?
こういう記事の書き方はダメですよ。読者の心を折るような長文はいけませんw
簡単で分かりやすいのが一番です。
あの、とにかく言いたいのはあれなんですよ。ネットで営業するのなら、ブログが最強ってことです。
実際にブログを書かれてたり、SNSで営業っぽいことをされてる方を見るんですが、あんまり効果的に映らないんですよ。時間対効果が低いっていうか。
やる気があれば、一番効果的なのはブログです。
これは間違いないですよ。
半年で6人も死んでるガラス屋(窓拭きのプロ)に対して、今自分が言いたいのはこれだけ
知り合いのフェイスブック投稿で知ったんですが、ガラス屋(窓拭きのプロ)ってここ半年で6人も死んでるんですね。
くっそ見づらいPDFなんですが、ここにそう書いてありました。
http://www.gca.or.jp/pdf/20170827.pdf
てかこれ書いてて思い出したけど、この資料、こないだうちにも来てたな。読まずに捨てちゃったじゃないかw
んー、PDFが読みづらいんで、とりあえず画像を貼っておきましょう。これも五十歩百歩な気がするけど。
本題に入る前にって言うか、まだ本題のそれも考えてないんですけど、とりあえず高齢者多いですよね。
さっきTwitterで冗談半分で年齢制限について言ったんですけど、それもガチでやった方がいいかもしれないですね。ガラスの高所作業は30代以下限定ってやつ。
将来のロボット化は必須としても、その手前で年齢制限設けてもいいんじゃないかな。結局個人の注意力、判断力に依存する場面はゼロにならないんだから、ルールだけじゃ防げないでしょ。30代以下の死亡事故は最近ゼロってとこで、30代以下限定でいいと思う。高所は。
— 堀口太郎 (@gevvoihorry) 2017年9月5日
ここに書いた通り、結局個人の注意力、判断力に依存する場面はゼロにならないんですから、僕は年齢制限ありだと思います。とりあえず会社内のローカルルールでもいいから。
「うちは30代以下がいないから、そうなると困る」なんて会社は、若い人を入れる努力をするか、家事代行サービスをする会社に生まれ変わればいいと思います。
これも半分冗談ですが、半分はマジです。家事代行もいいですよ。ニーズは高まる一方ですから。
えー、しかしこういう死亡事故って、意識改革とか、技術的なことで解決されるんでしょうか。僕は無理だと思います。いや、無理だと言い切ります。それはさっき書いた通り、個人の能力に依存する場面がゼロにならないから。
交通事故ってゼロにならないですよね。てか半端ない数起こってるじゃないですか。あれと一緒なんですよね。
結局人間の能力に依存する限り、必然的に起こります。これは減らない。
当たり前なんですけど、自動運転になったら相当減りますよ。導入当初はどういう不具合が出るか分かりませんが、機械はパターンを学習するんで、信じられないくらい減るでしょう。
これはロープの免許制度が導入されるとき、事故は減らないどころか増えるって言い切った僕の予想なんで間違いないw
ロープ作業が法令化されるらしいけど、それって意味あるの? - ホーリーの普通の日記
ここに書いてある安全対策から、少し気持ちは変わって来てるんですけど、まあ大筋はこのままですね。
んで、これから安全に対してどういう言いたいんですが、その前にさっきの事故事例を見てみましょう。
http://www.gca.or.jp/pdf/20170827.pdf
これ事例の5がスライダー(2連はしご)なんですよ。解説なんていうご大層なところには、「安全帯を取り付けるための設備が無かった結果、安全帯の未使用が原因となった」なんて書いてるんですけど、これどこに取り付ければいいんですか?
ロープ講習のときにも、この話出てましたけど、現実的にはスライダーをやるときに、ライフラインなんて確保出来ないですよね?
そういう場合はどうしたらいいんでしょうか?ポール?ポールで引けない場合はタワー?タワーの予算がない場合は?
これを防ぐ方法あったら、教えていただきたいものです。
えー、ちょっと続けざまに、今考えた架空の話をしたいと思います。
最近雨が多いじゃないですか。夏なのに。んで出来ない現場が重なっていったとしましょう。
もう多少の雨でもやっちゃおう。止み間を狙ってやっていかないと、今月の仕事消化出来ないぜ、ってことで決行するんですよ。
夜から降り続いた雨が朝には止んで、予報を見る限り、13時までは大丈夫。雨降らない。
現場が重なってるんで、いつもより少ない人数でロープを降りることになった。時間の縛りもあるんで、みんな少し急いでる。そんな中、一人が雨で足を滑らせて屋上から落下して死亡した。
これって実際には安全対策を怠ったことが原因になると思います。
例えばH鋼の上を歩いていって、H鋼からロープを取って降りる現場だとしましょうよ。
歩いている最中に足を滑らせて落ちたと仮定すると、これは自分の体を確保しながら歩いていなかった本人のせい。その対策をしなかった会社のせいになります。
なんでもいいんですけど、例えば親綱を貼って、そこにスリングとカラビナで体を繋げてれば、落ちはしない。死亡事故には繋がらない可能性が非常に高いわけです。
でもそれするのも手間じゃないですか。本人たちも分かってたけど、ちょっと時間がなかったと。
このときの本質的な原因てなんでしょうか。僕はここに最近の事故の理由が隠されてると思うんですよね。
えー、もうひとつ架空の話をば。
最近のガラスってクレーム多いじゃないですか。昔と比べて。
ただプレイヤー(作業員て言葉は嫌いなんで、こう書きたい)の質は上がってるんですよ。
これは間違いなく上がってるんですけど、クレームは減らない。むしろ増えてる。
なんでかっていうと、元請けだったりビル側が、しょーもないことを言うようになったからだと思います。
コンプライアンスって言うんでしたっけ?コロプラみたいな。あれが関係してるのか知らないですけど、まあ本当にどうでもいいクレーム増えたじゃないですか。
なのでこれを踏まえた話をしたいと思います。
会社で昔からやってる現場。昔は楽勝だったけど、最近は予算の関係で人が減った。
だから頑張れば15時に終わるけど、16時くらいまでかかるようになっちゃった。前は適当にやってても14時過ぎに終わってたのに。
んで、最近になってその現場の担当者が「うるさい奴」に変わっちゃった。
今日までなあなあで、手抜きしてる箇所もあったけど、全部チェックされて、指摘されるようになった。
その日は経験の浅い子も一緒に入ったんだけど、昼過ぎにその子がやったところが汚いと指摘され、手直しをすることになった。
そうこうしてると、現場の終わり時間が怪しくなる。うるさい担当者だから、後日にするのもやっかい。露骨に嫌な顔をするんで、午後の休憩も取らず、なんとか終わるように努力をするプレイヤーたち。
最後に残ったのは、2階外回りのスライダー。現場の周りには茂みが多く、スライダーをスパンごとに横移動させるのも厄介。
終わらないかもしれないことに気を回した一人が、普段よりも多めにスパンを稼ごうとする。
そのときにバランスを崩して落下。下の縁石に頭を打ち死亡。
こんな話があったとしましょう。これも原因は安全対策にありますよね。
スライダーから横に距離を稼ごうとして、そのまま倒れてるんだから、そんな無茶をしたのが原因だと。
またさっきの事例5を持ってくれば、そもそも安全帯を取り付けてなかったってことになるんでしょう。
ただ、ここで声を大にして言いたい。
原因て本当にこれ?
本質的な原因は他のところにあるでしょう。
☆☆☆
別になんだ。僕は元請けとかビル側に、責任をなすりつけたいわけではないんです。
事故したら、それは作業を請け負った会社の責任ですよ。基本的な部分では。
んで、ここから安全対策について書きたいんですけど、とりあえず言えることは意識論しかありません。安全なガラス清掃ってやつに対する、自分の考え方ですね。
最近はIRATAなんてもんもあって、これを受講することで、技術や安全意識が改革されてる人も多いんでしょうけど、30歳を超えた僕には、正直興味のないことなので、技術のことは書きません。いや、書けないのかな。多分w
まあIRATA受けてようが、それが活かせない場面もありますしね。乗り出しとか、スライダーとか。
えー、そんなわけで意識の部分について書いてみたいと思います。
言いたいのは、本当にこれだけ。
やるな
やらなければ事故は起きん。だからやるな。無理してやるな。
危険なところにアプローチして、そこの窓を綺麗にするのがガラス屋の仕事。それは分かる。でもヤバイ箇所はやるな。
現場が終わらなくてもいい。もしも終わらなくても、世界は平和だし、あなたの人生に影響はない。だからやるな。
うるさい担当者にごちゃごちゃ言われてもOK。どうせそんなやつは、上司に指摘されるのをビビってるだけだ。だからやるな。
本当にガラスを綺麗にしたいんだったら、今みたいな頻度では頼まんよ。だからそれを踏まえて、その上でやるな。
現場で「怖い」って言ってもいいし、「危ないからここやりたくない」って言ってもいいの。それであなたの人生が大きく変わることはないから。
あえてやらない勇気を持った方がいいんだよ。これマジで。
プロだよ。僕たちは。でもプロっていうのは、それに見合った対価があってこそのプロフェッショナルだからね。
しょーもない条件でごちゃごちゃいう奴にプロの顔を見せることはないし、仮にまっとうな条件だったとしても、現場判断でやらなくてもいいの。
まっとうな相手なら、その言い分をちゃんと汲んでくれて、然るべきところに話は落ちるから。
やるな。無理するな。死ぬな。
本当にこれ。
☆☆☆
これだけ死亡事故が起きてても、まだまだ死ぬ人は出るでしょう。てか正直な気持ちを書けば、勢いはそんなに衰えないと思ってます。
だからこそ言いたい。やるなと。
別に今日までやってた現場に新たな安全対策を追加してもいいんですよ。うちもあります。その結果作業は遅くなるし、なんなら前より多めに手抜きして終わりにしてますけど、これでいいんです。
終わらせなくてもいい。手抜きしてもいい。でも無理はするな。んで絶対に死ぬな。
何か不安を感じたら、責任者、会社に言えばいい。そしてその結果「やれ」と言われてもやるな。んでそのまま会社をやめればいい。ガラス屋なんて他も沢山ある。大丈夫。だからやるな。
ガラス屋って、本当にガラス、窓拭きが好きな人が多いじゃないですか。ついでに言うと性格のいい人が多い。
だからそういう人たちが、しょーもない条件の中でプロの顔を見せてると思うと、僕は本当につらいですよ。
無意味に消費されるような働き方を求められる中で、僕たちガラス屋が生きる意味ってなんでしょうか?
。。。
はい。
それはあれです。
この小説の中に書いてあります
いやー、事故に便乗して小説の宣伝をしようと思ったら、思いのほか長くなってしまいましたよ。
まあこの小説を読んだら、ガラス屋の事故も減るんじゃないですかね。多分。
知らんけどw
えー、現場からは以上です。
「とある窓拭き野郎が生きる意味」ってタイトルの小説を出版しました。 - ホーリーの窓拭き日記
P.S.
あ、そうそう。僕はロボット推進派なんで、本気で早くロボットに変わった方がいいと思ってます。ガラスなんて人間がやるもんじゃないし、命がけの仕事なんて、さっさとなくなるべきだと思います。
これからの社会のあり方として、健全じゃないですよ。仕事で命を落とすって、過労死や自殺も含めれば、全然ガラス屋に限らないんですけど、そういう広い意味でロボット化に賛成だし、社会のセーフティーネットをもっと整備するべきでしょう。
人がやるうちは、今回書いた意見になりますけど、今後を踏まえて言えば、高所の窓拭きなんて人間がやるべき仕事でないと思うんですよね。
今すぐに窓拭きなくなったら、生活に困るけどw