ホーリーの窓拭き日記

窓拭き会社社長による、窓拭きブログです。

ガラス清掃における視点と場面

 

やや抽象的な話。

 

ガラス屋って露骨にセンスが出ると思っています。数年やったら、その先は100%センスなんですよね。そう断言しても差し支えありません。

「あいつはセンスがある」「あいつはセンスがない」なんて会話を、今日まで300回くらいしてきたわけですが、ここで思うんですよ。果たしてセンスってなんぞやと。

 

んで、ふと落ちてきた言葉が「視点」と「場面」です。

 

視点っていうのは、それをどう見てるのか。考え方って言い換えてもいいですね。

ガラス清掃についてどう考えてるのか、どう見てるのかっていうのが「視点」です。

 

んで「場面」っていうのは、読んで字のごとく場面ですね。

内側、ロープ、スライダー、乗り出し、ポールみたいな、それぞれの作業場面のことを指します。

 

場面の最適化っていうのは、みんな上手なんですよ。場面に合わせて道具変えたりとか、みんなやってますもんね。

ここのポールはこの道具を使って、こう引くと上手くいく、なんてのは本当上手。ベテランほど、こういうことをやってるイメージです。

 

てか最近はみんな道具沢山持ってますもんね。場面ごとの道具の最適化っていうのは、年々進んでいると感じます。

 

☆☆☆

 

さて、ここまで書いてきて断言したいんですが、ガラスのセンスっていうのは視点です。

どういう視点を持ってるのかっていうのが、それすなわちガラスのセンスでしょう。

だから極端に言えば、場面なんていうのは、どうでもいいんですよ。場面関係なしです。

 

確かな視点を持ってる人っていうのは、ガラス全体を見ています。その仕事全体ですね。

んでセンスのない人は、常に場面しか見てないんですよ。場面ごとの最適化をしてるだけで、視点レベルの発想が抜けています。

 

俄然抽象的な方向に進んでるので、具体例を出していきましょう。

 

まず一番大きな視点はこれ。誰に何を売ってるのか。

これ持ってないと作業の生産性なんてビタイチ上がりません。センスなしです。

あなたは誰に何を売ってますか? - ホーリーの窓拭き日記

 

えー、もっと具体的な例はこれ。

 

あなたはその日のチームリーダー、現場責任者です。

めっちゃ頑張ってます。その日にやったガラスを最後に全部見返したりして、キッチリ仕事してますよ。

 

でもそもそも論として、チームの雰囲気はいいですか?みんなしんどそうな顔してませんか?リーダーとしてチームの士気を高めてますか?効率的な段取りを組みましたか?

メンバーに缶コーヒーをご馳走しましたか?休憩毎に小ボケをかましましたか?誰もあなたに嫌気を差してないですか?チーム全体の作業効率はいいですか?

元請けの無茶苦茶な提案に対して、何も考えずYESと言ってないですか?ビルの管理人さんとの関係は良好でしょうか?

 

ガラス清掃の仕事を請けてるんだから、ガラスに目が行くのは当たり前なんですけど、その前に全体を見てるでしょうか?まあ言いたいのはこれですね。

確かな視点(考え方や方向性)を持ってガラスやってるかどうかってことです。ガラスだけを見てはいけません。

 

視点を持ってる人は作業そのものも速いです。

力の入れどころを分かってるんで、結果的に速いんです。

 

んで場面ごとの最適化をしてる人は遅いです。場面で切り取れば速いですけど、全体で見れば遅い。

 

こういうところがガラスのセンスだなって感じます。視点と場面。

なんかどこまで行っても抽象的なんですが、伝わるでしょうか?

 

えー最後に、僕の視点をお話して終わりにしましょう。

僕の視点はすごいですよ。なんせガラスどころか清掃業界全体を考えて、ビルメンネットなんてサービスまで作っちゃいましたからね。

どれだけ俯瞰で捉えてるのか、お分かりいただけるでしょう。

 

ただこれ、俯瞰しすぎてサービスにノータッチになった挙句、絶妙に過疎っております。思ってた200倍使われてない。誰に何も売ってない状態ですよ。ああ。。

 

視点は俯瞰してるほどにいいけど、俯瞰しすぎると事故る。

今日はこれだけ覚えて帰ってください。

 

P.S.

知ってる人もいたかと思いますが、この「視点」と「場面」て言葉は、プロゲーマー大吾梅原のパクリですw この本に出てくるんですよ。

 

1日ひとつだけ、強くなる。
 

 

読んでるときは、「分かる、分かるぞ。これガラスも一緒だ!!」ってテンション上がってたんですけど、いざ自分の言葉にすると脆いですね。ああ。。