2点取り
ときどき意味のない2点取りをしてる人がいます。

こんな風なやつなんですけど。
(ちょっと写真が分かりにくいですね。左の丸環に1点取りをして、ロープの余りを右の丸環にセットしています)
このセッティング、意味ないですからね。
1点取りをしている丸環が抜けたときようの、バックアップのつもりなんでしょうけど、これには意味がありません。
バックアップ用の丸環に荷重がかかるときって、どんなときでしょうか?
メインの丸環が抜けたときですよね。
しかしバックアップ用の丸環に荷重が移る前に、ライフラインで宙吊りになりませんか?
いや、間違いなくなりますよね。
ゆえに、このバックアップ用の丸環に荷重がかかることはないわけです。無意味なんですよ、これ。
同じようにセッティングするのなら、こうした方がいいです。

左の丸環にロープを通して、右の丸環にセットしています。
こうすれば2つの丸環に荷重が分散されるので、宙吊りのリスクを軽減させることができます。
さっきのセッティングだと、そもそも丸環が抜けるリスクも高いですよね。事実上の1点取りですから。
前も書きましたが「宙吊り=アウト」ですので、余計にダメなわけです。さっきのは。
バックアップ的なセッティング、その全てが無意味なわけではありません。
ロープと同一方向にバックアップを取るときは、その意味があります。

こうやって同一方向にバックアップを取れば、メインが抜けたときも大丈夫です。
ただし、メインからバックアップにかけてのテンションが、十分にかかってないといけませんけどね。
緩んでいると、その分落ちますので、その間に宙吊りになってしまいます。
☆☆☆
無意味な2点取りの話、ご理解頂けましたでしょうか?
2点取りをする際は、荷重の分散を心がけましょう。
宙吊りはアウトですから。
ではまた。